ウェルビーイング(Well-being)は、日本語に訳すと「Well = 良い」「Being = 状態」となりますが、実際にはもっと広範な意味を含んでいます。近年、ウェルビーイングという言葉を耳にする機会が増えているように感じます。日本企業を含め、ビジネスの現場にも取り入れられるなど大きく注目されています。ウェルビーイングは、単なる “健康や幸せ” 以上の意味を持ち、私たちの生活の質を高めるための重要な概念として注目されています。ウェルビーイングな状態だと、健康で長生きできるとも言われています。
今回は、ウェルビーイングとは何なのか?について詳しくお伝えしていきます!
なぜウェルビーイングが注目されているのか
そもそも、ウェルビーイングって何?
ウェルビーイング(well-being)とは、1946年の世界保健機関(WHO)設立の際に考案された憲章のことです。心身ともに良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福度を表す指標」としても世界的に使われています。
「肉体的、精神的、社会的すべての要素で満たされた、持続的に幸せな状態」を指します。

国際連合の「持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)」が世界各国の幸福度を調査した、2023年の世界幸福度ランキングでは、日本は世界47位に位置しています。2021年は56位、2022年は54位で上昇はしていますが、先進国の中ではまだまだ下位にとどまる(G7では最下位)という結果です。アジアではシンガポールが25位でトップです。

※世界幸福度ランキング2023の上位国(World Happiness Report 2023より抜粋)
ランキング上位の国々と比べると「健康寿命」は上回っているものの、「人生の自由度」「他者への寛容さ」「社会的支援」「経済水準」など、多くの項目で下回っている傾向がみられたそうです。
ウェルビーイングに注目が集まってきた背景
価値観の変化
ウェルビーイングが注目されるようになった第一の理由に「モノ」から「心の豊かさ」へと価値観が変化してきたことが挙げられます。
働き方改革
日本では高度経済成長期を経て、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少に直面したことや、ブラック企業の社会問題化も背景にあり、働き方の多様化が進んだことも理由のひとつです。
健康経営
健康経営とは、健康管理を経営的な視点でとらえ、従業員への健康投資が生産力の向上、ひいては企業の業績向上につながることを期待する経営手法のこと。経済産業省が推奨する「健康経営」によって、企業の健康への関心が高まったことが背景にあります。
ウェルビーイングの重要性
ウェルビーイングは、個人の幸福度を高めるだけでなく、社会全体の健全性や生産性にも良い影響を与えます。以下のような理由から、ウェルビーイングの向上は非常に重要です。
健康増進
身体的および精神的な健康が向上することで、病気や障害のリスクが低減する。
生産性向上
幸福度(well-being)が高い状態は、仕事や学業のパフォーマンスを高める。
社会的安定
強固な社会的つながりは、コミュニティの安定と安全を促進する。
経済的利益
幸福度(well-being)が高い従業員は、創造的で業務のパフォーマンスが高く、組織に良い影響を与える。
ウェルビーイングについて深掘り
ウェルビーイングを測るための理論や方法は今まさに研究が進んでおり、様々な測り方があります。ここでは、代表的なものを2つ紹介したいと思います!
ウェルビーイングを構成する5つの要素『PERMAの法則』
ウェルビーイングの概念として有名なものに、PERMA(パーマ)という指標があります。これは、「ポジティブ心理学」という自己実現理論を唱え、発展させた、マーティン・セリングマンによって考案されたものです。
人は以下の “5つの要素を満たしていると幸せ” である、とするもので、頭文字をとって「PERMA」と呼ばれています。
❶ Positive Emotion(ポジティブな感情)
❷ Engagement(何かへの没頭)
❸ Relationship(人との良い関係)
❹ Meaning and Purpose(人生の意義や目的)
❺ Achievement/ Accomplish(達成)

ウェルビーイングを構成する5つの要素『ギャラップ社』の定義
世論調査やコンサルティング業務を行うアメリカのギャラップ社が定義した5つの要素も有名です。
❶ Career Well-being (仕事に限らず、自分で選択したキャリアの幸せ)
❷ Social Well-being (どれだけ人と良い関係を築けるか)
❸ Financial Well-being (経済的に満足できているか)
❹ Physical Well-being (心身ともに健康であるか)
❺ Community Well-being (地域社会とつながっているか)

ウェルビーイングの研究は、今まで欧米がリードしてきましたが、近年は日本でも東洋と西洋、集団主義と個人主義などの違いに着目し、また日本の国民性を考慮に入れたウェルビーイング研究が進められているようです。今後、ウェルビーイングが私たちにとって、もっと身近なものになるのではないかと思います!
ウェルビーイングを実現する方法
ウェルビーイングを実現するための方法を、私なりにまとめると、以下のような取り組みが必要ではないかと思います。
自己管理
健康な体を維持すること。適切な食事、定期的な運動、十分な睡眠を心がけることが大切です。
メンタルヘルスケア
ストレス管理や心の健康を保つこと。ストレスを感じた時には、リラックスする時間を取ることや専門家の助けを求めることも大切です。
人間関係の構築
家族や友人との時間を大切にし、時にはコミュニティ活動にも参加することも大切です。
経済的計画
経済的な幸福度を高めること。収入と支出を管理し、将来のための貯蓄や運用などをすることも大切です。
目標設定
自分の価値観や目標を明確にし、それに向かって計画的に行動することが大切です。
まとめ
ウェルビーイングは、個人の幸せと社会の健全性を支える重要な概念です。上記の項目をバランスよく保つことで、今よりもっと自分らしく、充実した日々を送ることができます!
人それぞれ、性格や価値観があるように、ウェルビーイングも一人ひとり異なります。自分のことを深く知ることで、自分に合うウェルビーイングを目指すことができます!
このブログが、ご自身のウェルビーイングについて考える良いきっかけになると嬉しいです。
とはいえ、「自分にとっての本当の幸せや心地よさが、実はよく分からない…」という方も多いのではないでしょうか?
世間の「正解」ではなく、あなただけのウェルビーイングを見つける鍵は、実はあなたの「潜在意識(心の奥底にある本音)」にあります。
自分だけのウェルビーイングを見つける「潜在意識」の紐解き方
自分の本質的な価値観(潜在意識)を知る最大のメリットは、「まわりの情報や価値観に振り回されず、本来の自分に戻れること」です。
自分が本能的に求めているものや、心地よいと感じる基準が明確になることで、選択に迷いが少なくなり、思考や暮らしがシンプルになっていきます。
その結果、肩の力が自然と抜け、無理をしなくても、自分らしく心地よく生きられるようになります。
もちろん、自分の深い部分と向き合う中で、「見たくなかった自分」に気づくこともあるかもしれません。
しかし、その一面も含めて「今の自分」を丸ごと受け入れることは、持続的な幸せ(Well-being)へとつながる大切な一歩です。
自分らしく、よりよく生きるために。
「本当はどうしたいんだろう?」
そう考えても答えが出ず、また迷ってしまうことはありませんか。
そんな時は、あなたが無意識に「これが心地いい」「こっちがラク」と選んでいる、本来の価値観や基準を一度整理してみるタイミングなのかもしれません。
自分では気づきにくい心のクセや、本当に求めている心地よさを知ることで、進むべき方向が自然と見えてきます。
「私はこれでいいんだ。」
そう心から納得できると、自分の選択に自信が生まれ、毎日が驚くほどラクになります。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

Yoh (よう)
マレーシアとタイを拠点に活動。Sunlishのディレクションをはじめ、タイのマッサージスクールでのコース開発や教材制作、運営にも携わっています。また、インナージェル『Ister』の日本・マレーシアでの独占販売権も保有。2拠点生活を送りながら、自分の感覚を大切にした暮らしと、身体と心を本質的に整えるセルフケアを大切にし、日常の小さな気づきや学びから心地よく生きるためのヒントを綴っています。
